クローラーが来ないとはどういう状態か
サイトを公開したのに検索結果に表示されない、新しい記事を投稿したのに一向にGoogleに認識されない――こうした状況に直面したとき、多くの方が「クローラーが来ていないのでは」と不安になります。
クローラーとは、Googleなどの検索エンジンがウェブサイトの情報を収集するために巡回させているプログラムのことです。このクローラーがサイトに訪問し、ページの内容を読み取ることで初めて、検索エンジンのデータベースに登録(インデックス)され、検索結果に表示される可能性が生まれます。
つまり、クローラーが来ないということは、そもそも検索エンジンにサイトの存在が認識されていない状態を意味します。これでは、どんなに良質なコンテンツを作成しても検索結果に表示されることはありません。
私はこれまでSEOセカンドオピニオンというサービスを通じて、数多くの企業からこうした相談を受けてきました。特に新規サイトを立ち上げたばかりの企業や、SEO対策を外注している企業から「外注先に任せているが本当にクローラーが来ているのか確認したい」という声が多く寄せられます。
クローラーが来ない主な原因
クローラーが来ない理由は一つではありません。ここでは、実際に相談を受けた中でよく見られた原因をご紹介します。
robots.txtでクローラーをブロックしている
最も多い原因の一つが、robots.txtファイルによる誤ったクローラーのブロックです。
robots.txtは、クローラーに対して「このページは巡回しないでください」と指示するためのファイルですが、設定ミスによってサイト全体をブロックしてしまっているケースがあります。
特にWordPressサイトの場合、制作段階で「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」設定にチェックを入れたまま公開してしまい、そのまま気づかないというケースが実際にありました。
確認方法は簡単です。WordPressの管理画面から「設定」→「表示設定」を開き、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていないか確認してください。
noindexタグが設定されている
robots.txtと同様に、HTMLのmetaタグで「noindex」が設定されている場合も、クローラーは来てもインデックスされません。
以前、あるECサイトの運営者から「商品ページが一向に検索結果に出ない」という相談がありました。調査したところ、使用していたプラグインの設定で商品ページすべてにnoindexタグが付与されていたことが判明しました。外注先に任せきりにしていたため、こうした基本的な設定ミスに気づけなかったのです。
SEOセカンドオピニオンでは、こうした「外注先の設定が本当に正しいのか」という相談を月額30,000円でチャット形式で気軽にお受けしています。大きな契約を結ぶ前に、まずセカンドオピニオンとして専門家の確認を受けることで、無駄な時間とコストを防ぐことができます。
サイトへの外部リンクが全くない
新規サイトの場合、他のサイトからのリンクが一切ないと、クローラーがサイトの存在を発見できないことがあります。
クローラーは基本的に、既存のウェブページに掲載されているリンクをたどってサイトを巡回します。そのため、どこからもリンクされていないサイトは、クローラーが自然に辿り着くことが困難です。
この場合は、Google Search Consoleに登録し、サイトマップを送信することで、Googleに直接サイトの存在を知らせることができます。
サーバーやサイトの技術的な問題
サーバーが不安定でページの読み込みが遅い、頻繁にエラーが発生する、SSL証明書が正しく設定されていないなど、技術的な問題もクローラーが来ない原因になります。
特に海外の格安サーバーを使用している場合、クローラーがアクセスした時にタイムアウトしてしまい、結果的にクロールされないというケースもありました。
サイトの評価が極端に低い
既存サイトの場合、過去にスパム的な手法を使っていたり、低品質なコンテンツばかりだったりすると、Googleからの評価が下がり、クロールの頻度が極端に減ることがあります。
ある企業から「以前は定期的にクローラーが来ていたのに最近来なくなった」という相談を受けました。調査すると、外注先が大量の自動生成コンテンツを投稿していたことが原因で、サイト全体の評価が下がっていたのです。
クローラーが来ているか確認する方法
まずは、本当にクローラーが来ていないのかを正確に把握することが重要です。
Google Search Consoleで確認する
最も確実な方法は、Google Search Consoleを使用することです。
- Google Search Consoleに登録(無料)
- 「ページ」メニューから、インデックス登録されているページ数を確認
- 「URL検査」ツールで、特定のページがクロールされているか確認
- 「クロール統計情報」で、クローラーの訪問頻度を確認
これらのデータを見れば、クローラーが来ているか、来ていても何らかの理由でインデックスされていないのかが分かります。
サーバーのアクセスログを確認する
サーバーのアクセスログを確認すると、Googlebotなどのクローラーがいつアクセスしたかを直接確認できます。
ただし、ログの解析には専門的な知識が必要な場合もあるため、不安な方は専門家に相談することをおすすめします。
クローラーを呼び込むための対処法
クローラーが来ない原因を特定したら、次は具体的な対処を行います。
Google Search Consoleに登録してサイトマップを送信
最も基本的で効果的な方法です。
WordPressを使用している場合、以下のプラグインでサイトマップを自動生成できます。
- Yoast SEO
- All in One SEO
- XML Sitemaps(旧Google XML Sitemaps)
生成されたサイトマップのURL(通常は「https://example.com/sitemap.xml」)をGoogle Search Consoleの「サイトマップ」メニューから送信してください。
robots.txtとnoindexの設定を見直す
前述の通り、robots.txtやnoindexタグでクローラーをブロックしていないか確認します。
robots.txtは「https://example.com/robots.txt」にアクセスすれば確認できます。もし「Disallow: /」のような記述があれば、サイト全体がブロックされている可能性があります。
noindexタグは、ページのソースコードを表示して「」のような記述がないか確認してください。
内部リンクを充実させる
サイト内のページ同士を適切にリンクでつなぐことで、クローラーがサイト内を巡回しやすくなります。
特に新しく作成したページは、既存の関連ページからリンクを張ることで、クローラーに早く発見してもらえます。
外部からのリンクを獲得する
新規サイトの場合、自社が運営する他のサイトやSNS、プレスリリースサイトなどからリンクを張ることで、クローラーの訪問を促すことができます。
ただし、スパム的なリンク施策は逆効果なので注意が必要です。自然で質の高いリンクを少しずつ獲得していく姿勢が大切です。
定期的にコンテンツを更新する
更新頻度が高いサイトは、クローラーの訪問頻度も高くなる傾向があります。
ただし、更新のための更新は意味がありません。ユーザーにとって価値のあるコンテンツを定期的に追加・更新することが重要です。
サイトの表示速度を改善する
ページの読み込みが遅いと、クローラーが効率的に巡回できず、結果的にクロール頻度が下がる可能性があります。
画像の最適化、キャッシュの活用、不要なプラグインの削除などで、サイトの表示速度を改善しましょう。
外注先のSEO対策が正しいか不安なときは
ここまで技術的な対処法をご紹介してきましたが、実際には「自分で判断するのが難しい」「外注先に任せているが本当に正しく対応されているのか分からない」という声を多くいただきます。
実際にあった事例として、ある中小企業の経営者から「月額15万円のSEO対策サービスを契約しているが、3ヶ月経っても全く検索結果に出てこない」という相談がありました。
調査したところ、外注先は確かに記事を納品していましたが、サイト側の基本設定に問題があり、すべてのページにnoindexが付いていました。外注先も気づいておらず、お互いに専門知識が不足していたため、問題が放置されていたのです。
この場合、私からは以下のアドバイスをしました。
- まず設定を見直し、noindexを解除する
- 外注先に対して、納品物だけでなく基本設定の確認も依頼事項に含める
- 月に一度はSearch Consoleのデータを共有してもらい、状況を確認する
その後、設定を修正してから2週間ほどでインデックスが始まり、2ヶ月後には複数のキーワードで上位表示されるようになったと報告をいただきました。
このように、「外注先の提案や対応が本当に正しいのか」を判断するためには、第三者の専門家によるセカンドオピニオンが有効です。大きな契約を結ぶ前や、既存の外注先の対応に疑問を感じたときこそ、SEOセカンドオピニオンのような気軽に相談できるサービスを活用することで、無駄なコストや時間を防げます。
クローラーが来ない状態を放置するリスク
クローラーが来ない状態を放置すると、以下のようなリスクがあります。
- コンテンツ制作に投じた時間とコストが無駄になる
- 競合他社に検索結果での露出で大きく差をつけられる
- SEO外注費用を支払っているのに成果が出ない状態が続く
- サイト立ち上げから時間が経つほど、初動の遅れを取り戻すのが困難になる
特に、外注先に任せきりにしている場合、こうした問題に気づくのが遅れがちです。定期的に状況を確認し、疑問があればすぐに専門家に相談する体制を作っておくことが重要です。
まとめ:まずは現状確認から始めよう
クローラーが来ない原因は多岐にわたりますが、多くの場合は基本的な設定ミスや技術的な問題です。
まずはGoogle Search Consoleに登録し、本当にクローラーが来ていないのか、来ているけれどインデックスされていないのかを確認しましょう。その上で、robots.txtやnoindexの設定、サイトマップの送信状況などを一つずつチェックしていけば、多くの問題は解決できます。
ただし、こうした技術的な判断が難しい場合や、外注先の対応が適切か不安な場合は、一人で悩まず専門家に相談することをおすすめします。
私が運営するSEOセカンドオピニオンでは、月額30,000円でチャット相談し放題というサービスを提供しています。高額なコンサル契約を結ぶ前に、まずは気軽にセカンドオピニオンとして活用していただき、今抱えている疑問や不安を解消していただければと思います。
クローラーが来ない問題は、早期に発見して対処すれば必ず改善できます。焦らず、一つずつ確認していきましょう。